初めての方へ 〜鉄瓶の使用法〜 | |
難しく構えないでください。鉄瓶はそんなに弱くありません。 | |
はじめ2〜3回は沸かした湯を捨ててください。 もうその後使えます。 |
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☆肝心なこと! 湯を沸かした後は必ず鉄瓶の中の湯を出し、余熱か弱火で完全に乾燥させてください。 鉄瓶を使う心得は基本的にこれだけです。 鉄を濡れたままにしておかない。 湿気たままにしておかない。 特に鉄瓶がこなれていない最初が肝心です。 こなれてくればそう簡単に錆びなくなります。 使い始めは頑張って心がけましょう。 お湯を沸かした後すぐ、ポットなどにお湯を移し、蓋を開けておく癖を。 |
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鉄瓶は余熱で水分が蒸発します。蓋もつまみを下に置くことで乾きやすくなります。 もし、うっかり湯をいれたまま冷めてしまったら・・・ ○そのままもう一度沸かし、湯を捨てる。 ○水を捨て熱を加え(鉄瓶があたたまる程度)、水分を蒸発させる。 この際熱を加えすぎないようくれぐれもご注意ください。火にかけたその場をはなれないように。 空焚きは鉄瓶を痛める原因になります。 |
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<熱源> 炭火はもとより、ガスレンジ、石油ストーブ、ハロゲンヒーターなど熱源は選びません。 ガスレンジの場合は弱火、電磁調理器はパワー弱でご使用ください。 ※電子レンジでは使用できません。 |
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内部の変化について | |
(1)使い初め-------内部のホコリが流され、暗灰色の皮膜が見えています。 |
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(2)変化の期間-----ところどころ赤茶色の斑点や流れるような模様が現れ、内部は あたかも錆びたような色になります。しかし湯がにごる事はありません。 その過程を経て、赤茶色になった部分や内部全体に白い湯垢がかすかに見えてきます。 口先や蓋の周囲に顕著です。 |
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(3) こなれた時期---全体に白い粉が着いたように「湯アカ」が着いてきます。 外部の光沢は増して、内部は水質により黄・茶・青味をおびた白い湯アカに覆われてゆきます。 |
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※この鉄瓶は7年ほど使ったものです。 | |
*変化の状態や期間は、使用頻度や水質等によって差異があります。 *鉄瓶の内部は絶対手をふれたり、洗い磨きをしないでください。 鉄の表面が荒れて錆びやすくなります。 |
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こんなときは | |
□空焚きをしてしまった! |
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鉄瓶のお湯 | |
『鉄瓶で沸かしたお湯はおいしい。』 『鉄瓶で沸かしたお湯を飲むと鉄分が摂れる。』 などと鉄瓶の効能を聞いたことがありますか? ここではその科学的な根拠を記しませんが、実際に鉄瓶を使っている殆どの方がそう言い、 永い間そう語り継がれてきました。 特に近年、気になる水道水のカルキ臭は鉄瓶で沸かすことで格段に薄まる気がします。 ですから、お茶、コーヒーはもちろん、白湯、湯冷まししたお水がおいしくなるようです。 このあたりは実際にお使いになって是非実感していただきたいと思います。 |
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鉄瓶は鉄でできています | |
鉄瓶は鉄でできています。 鉄と言う素材は強く硬いものですが、酸化し腐食されてゆく性質をもています。 硬く強い素材ですが、自然界に放置すれば錆びて朽ちて自然に返る素材です。 錆びて赤くなったり、長い時間のうちに薄くなるのは自然の姿といえます。 従って錆びない鉄瓶というのはありえません。むしろその性質に向かい合い、使い込む事によりそれは解決されるのです。 ちょっと不思議なようですが、数百年もの昔の鉄瓶が現在でも美しく使われているのを見かけます。これは、上記の使用法に留意し向かい合った結果といえます。 また、鉄瓶の湯は初めからお飲むことができますが、真にその魅力を発揮するのには時間が経ってから。 内部に「湯垢」がつくと湯の味はさらにまろやかになります。 そして外部は鉄の独特な落ち着いた味わいになっていくのです。 鉄瓶は使うほどに味わいを増し、甘美な湯と風景を楽しむことが出来るのです。 |
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※以上の内容は釜定工房のしおりを参考に記しました。 |
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信頼できる鉄瓶を | |
一口に鉄瓶と言ってもそれは形も色も作り方も千差万別。 長く使うためにも、長く向かい合える価値ある鉄瓶を手に入れてください。 きちんとした作り方で作られた、作り手が「長く使ってもらおう」という思いで作っている鉄瓶を手に入れてください。 信頼できる職人による鉄瓶を もしや一生の友になるかもしれません。 |
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